- サナ通信
- 2025.09.19
サナ通信 Vol.29 産廃処理費の削減
産廃処分物の自社処理について
汚泥脱水ケーキをはじめ、廃液や高濃度排水といった産業廃棄物の処理には、多額のコストが発生します。
本資料では、既存の施設設備を有効活用し、外部委託に依存せず自社内で処理を行うことで、処理費の削減や環境負荷の低減につなげた事例をご紹介します。
事例
●加圧浮上フロスの削減・脱水ケーキの含水率改善
課題
加圧浮上処理の工程で発生するフロスが脱水汚泥と同程度に達しており、脱水ケーキの含水率も 高いため、産業廃棄物処理費用が大きな負担となっていました。
↓
対策
余剰槽に汚泥とフロスを投入し、油脂分解剤「SANA 油トールA」を添加して処理を実施。
その後、流入負荷の無い土日に曝気槽へ移送し運用としました。
余剰槽曝気にかかる電気代や薬剤コストを差し引いても、年間で約100~150万円の処理費削減を実現しました。
●高BODシロップ廃液の産廃削減
課題
シロップ廃液が約9㎥/日発生しており、その全量を産業廃棄物として外部処理していたため、月額約60万円の処理費用がかかっていました。
↓
対策
処理施設に余力があることを活用し、廃液のうち5㎥/日を自社排水処理施設で処理する運用を提案。ただし、シロップ廃液は糸状性細菌が増加しやすい特性を持つため、油脂・有機酸に強い微生物資材「SANA WN-EX」を添加して糸状性細菌対策を実施しました。
薬剤費を差し引いても、年間で約180万円の処理コスト削減を達成しました。
まとめ
近年注目されるSDGsやCO₂削減への取り組みは、企業にとって避けて通れないテーマです。排水処理の現場でも、廃液処理費・電気代・汚泥発生量など、まだまだ“削減できるコスト”が眠っています。 サナでは、実績ある事例をもとに各施設の状況に合わせた最適なご提案が可能です。環境対応とコスト削減を同時に実現するパートナーとして、ぜひお気軽にご相談ください。