• サナ通信
  • 2014.07.07

サナ通信 Vol.6 悪臭物質の性質と脱臭

悪臭物質の性質と脱臭

《脱臭剤は対象臭気に応じてさまざまな種類があります》

有機物が腐敗するとさまざまな臭気が発生します。代表的な腐敗臭は硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、低級脂肪酸などで、有機物の種類や腐敗の仕方で発生する臭気やその複合バランスが異なります。

悪臭物質種類 発生メカニズム 閾値
硫化水素 タンパク質など硫黄分を含む有機物の微生物による嫌気分解。硫酸還元菌による硫酸イオンの還元。 0.0005
メチルメルカプタン タンパク質など硫黄分を含む有機物の微生物による嫌気分解。 0.0001
アンモニア 窒素を含む有機物の微生物による分解。 0.1
低級脂肪酸 澱粉や油脂などの微生物による分解。 0.00007(ノルマル酪酸)

脱臭のポイント!

脱臭ターゲットを見極めることが肝心です。

脱臭には悪臭物質と対象物の性質によって脱臭メカニズムを使い分ける必要があります。また悪臭物質は同じ物質濃度であってもその種類によって人の鼻に感じる度合いが異なります。よって閾値(人が感知できる最低濃度)を考慮して脱臭対象を定め、的確な方法で対応することが効率UP、コストDOWNに繋がります。

SANA-Sによる腐敗汚泥の脱臭試験(物質濃度表示)
SANA-Sによる腐敗汚泥の脱臭テスト(臭気濃度表示)

※左の物質濃度のグラフを臭気濃度に換算すると右のグラフになります。

※臭気濃度=物質濃度÷閾値(悪臭物質濃度を人の鼻に感じる度合いに換算したものです。)

※右の臭気濃度グラフより硫化水素が主な悪臭原因となっていることが分かります。

したがって硫化水素を除去する事により99.9%以上の臭気濃度の低減が可能となります。

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