• サナ通信
  • 2020.09.11

サナ通信 Vol.24 処理水の濁りの原因とはピンフロック?未処理?それとも…

処理水の濁りの原因とはピンフロック?未処理?それとも…

排水処理を管理する方が気にかかる『処理水の濁り』。濁りといってもその原因がさまざまならば対策もさまざま。今回は処理水が濁るメカニズム、その対策について主なものをご紹介します。

1.微細フロックによる濁り

微細フロックによる濁り
原因

低BOD/MLSS負荷、高DOなど

メカニズム

低BOD負荷となると細菌のフロック化を担っていた粘着性の代謝生産物の生産が落ちると共に、それすらも分解されてしまうことで、フロックは凝集能力を失い微細フロックの発生にいたります。これが固液分離されず処理水に残り褐色の濁りとなります。

対策

曝気槽DO適正化・BOD負荷増、フロック化を促す弊社微生物製剤の投与

2.非凝集性細菌による濁り

非凝集性細菌による濁り
原因

高BOD/MLSS負荷、低DO、酸化時間不足、阻害物質の流入など

メカニズム

活性汚泥にとって健全な環境が維持されているときは凝集性細菌の働きによりフロック化を果たしていますが、これが崩れると凝集能力を持たない細菌の方が増殖します。これが固液分離されず処理水に残り白濁となります。

対策

BOD/MLSS負荷を下げる、低DO解消、酸化時間の確保、微生物活性を上げる弊社微生物製剤の投与

3.糸状菌による濁り

糸状菌による濁り
原因

短く切れフロックから離れた糸状体の発生

メカニズム

フロックから伸びる形で発生していた糸状菌が環境変化により生存しにくい状況となり、糸状体が切れてくることでフロックから離れます。これが固液分離されず処理水に残り白濁となります。放線菌の発生が濁りになる場合もあります。

対策

切れた糸状体を弊社沈降剤にて強制沈降させる、菌叢を整える弊社微生物製剤の投与

先ずは現状の把握、その施設に合った対処法をご提案させていただきます。運転方法のアドバイスをはじめ、水処理トラブルの薬剤提案まで幅広い対応が可能ですので、お気軽にご連絡ください。